トヨタ・プラドの後継四輪駆動車 新型ランドクルーザー70の魅力と特長 オフロード性能、車体色、進化したデザイン

新型ランドクルーザー70は、トヨタが長年誇る伝統的なクロスカントリーSUVであるランドクルーザー70シリーズの最新モデルです。このモデルは、過酷なオフロード性能や耐久性を受け継ぎながら、現代のニーズに対応した改良が加えられています。2023年に発表された新型ランドクルーザー70は、従来のモデルをベースに、最新技術と快適性を取り入れ、進化を遂げています。
目次
デザイン

外観デザインは、ランドクルーザー70のアイコニックな堅牢性とシンプルな美学を維持しています。直線的で力強いフォルムが特徴で、伝統的なクロスカントリースタイルを踏襲していますが、モダンなタッチも加えられ、現代的な感覚を取り入れています。フロントグリルやヘッドライトのデザインが一新され、より洗練された力強い印象を与えます。LEDライトが採用され、視認性が向上しています。
エンジンとパワートレイン

新型ランドクルーザー70には、最新の2.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載されています。このエンジンは、過酷なオフロード走行や重い荷物を運ぶ際にも十分なトルクを提供しつつ、燃費性能を向上させることが特徴です。水冷式インタークーラー、ターボチャージャー、ピストン燃焼室をはじめとするエンジン各部の形状・構造の最適化により、最高出力150kW、最大トルク500N・mものパワフルな動力性能を獲得しました。
最新の6速ATが搭載され、よりスムーズなシフトチェンジと快適なドライブを提供します。これにより、都市部や長距離移動時でも優れた走行性能を発揮します。
従来と同様に、フルタイム4WDシステムが搭載されており、オフロードでの高い走破性能を確保しています。ローレンジギアやディファレンシャルロックも備えており、岩場や砂地、泥道などの過酷な環境でも走行が可能です。
インテリアと快適性

新型モデルは、従来の無骨さを保ちながらも、インフォテインメントシステムや安全技術など、最新の装備を取り入れています。タッチスクリーン式ディスプレイやナビゲーションシステムが搭載され、快適で便利な運転をサポートします。
新型ランドクルーザー70には、トヨタの先進安全技術「Toyota Safety Sense」が搭載されており、自動緊急ブレーキやレーンディパーチャーアラート、アダプティブクルーズコントロールなどの安全機能が強化されています。
オフロード性能

新型ランドクルーザー70は、悪路での優れた走破性を維持しています。高い地上高、強固なサスペンションシステム、そして4WDの性能により、岩場や山道、砂漠などの厳しい環境でも安定した走行が可能です。

ラダーフレーム構造は、従来のモデルと同様に採用され、頑丈さと耐久性がさらに向上しています。このフレームは、車体にかかる負荷を吸収し、長距離走行や重い荷物の輸送でも安心感を提供します。
環境性能の向上
最新の環境基準を満たすため、エンジンの改良や排出ガス浄化装置が搭載され、環境に配慮した車両となっています。ディーゼルエンジンでもクリーンな排出ガスを実現しつつ、燃費性能も向上させています。
変速機(トランスミッション)

スーパーインテリジェント6速オートマチックトランスミッション<6 Super ECT>+シーケンシャルシフトマチックを採用しています。小型・高効率・低燃費を両立した6速ギヤトレーンとエンジンの最適な回転域を有効利用する専用パワーモードにより、力強い走りと強めのエンジンブレーキを実現し、オフロード走行を支援します。シフトレバーをMポジションに入れると、マニュアル感覚のシフトチェンジが可能になり、意のままの変速を楽しむことができます。また、オートマチックトランスミッションガードなどを設定し、ボディの下面をしっかりと保護。ランドクルーザー”70″が求められる信頼性、悪路走破性を確保しています。
販売価格

メーカー希望小売価格 4,800,000円(税込)となっています。車の特性を考えると、かなりお買い得な価格設定ではないでしょうか。ランドクルーザー70は1グレードしか設定がありません。車体色による販売価格の違いもありません。
見積結果
ランドクルーザー70を公式サイトで見積もりを取ってみました。見積もりはオプションの内容によって異なりますが、ここではマット、バイザー、ドラレコ、ETC、ナビなど一般的な内容のみを入れた形にしました。




ランドクルーザー70の乗り出し価格は、548万円となりました。乗り出し550万円程度と決して安いとは言えない価格です。自己資金が少ない場合は、残価設定クレジットを利用するという方法があります。残価設定クレジットでは、月々の支払額を抑えて車を購入できるというメリットがあります。ここでは、頭金を100万円に設定して、見積もりを出してみました。

見積もりシミュレーションの結果、月々の支払額は46700円となりました。月払いを抑えたいと思う方は、頭金をもう少し増やすか、ボーナス月払いを追加しましょう。
燃費
ランドクルーザー70のWLTCモード 燃料消費率(国土交通省審査値)で10.1km/Lとなっています。現代の車で考えると、あまり良い燃費ではありませんが、車格から考えると、かなり良い燃費です。
市街地モード:8.0km/L
郊外モード:10.5km/L
高速道路モード:11.0km/L
車体色(ボディカラー)
ランドクルーザー70の3色それぞれの特徴を以下に説明します。
スーパーホワイトII

スーパーホワイトIIは、鮮やかで明るい白色の車体色です。ランドクルーザー70の力強さと存在感をシンプルかつ清潔感のある外観で際立たせます。白色は太陽光の反射率が高く、暑い地域での温度上昇を抑える効果があります。また、汚れや傷が目立ちにくいため、長期間にわたり清潔な外観を保ちやすいのもメリットです。クリーンで洗練された印象を与えるため、どのシーンでも存在感がありながら、上品さも持ち合わせた色合いです。
ベージュ

ベージュは、自然環境に溶け込むナチュラルな色合いです。砂漠や山岳地帯などのオフロード環境に最適で、アウトドアや冒険を好むユーザーに支持されています。砂や泥といった自然の汚れが目立ちにくく、特に荒地や砂漠など過酷な環境での使用に適しています。汚れや傷がついても目立ちにくく、実用的なカラーです。頑丈で耐久性があり、オフロードでの活躍を想起させるカラーです。冒険心やタフなライフスタイルを象徴する色と言えます。
アティチュードブラックマイカ

アティチュードブラックマイカは、深みのある黒に微細なメタリック粒子を含んだ色です。光の当たり方でわずかに煌めき、シックで高級感のある印象を与えます。ブラックは力強さや重厚感を強調し、高級車に多く採用される色です。ランドクルーザー70の無骨なデザインをより引き締め、洗練されたイメージを強調します。ダークで威圧感のあるカラーは、都会的な環境でも映え、ランドクルーザーの高い耐久性と洗練さを両立したスタイリッシュな印象を与えます。
プラドとの比較

設計コンセプト
ランドクルーザ-70は、主にオフロード性能と耐久性を重視したモデル。堅牢なラダーフレーム構造で、極限の条件でも走行できることを目的としています。商業用途や過酷な環境での使用に適しています。
ランドクルーザー・プラドは、オフロード性能を持ちながらも、より高級感や快適性を追求したSUV。家族向けや旅行、日常使用にも適しており、バランスの取れた走行性能を提供します。
サイズとスタイル
ランドクルーザ70は、よりコンパクトでシンプルなデザイン。外観は無骨で実用的なスタイルが特徴。ピックアップトラックモデルやバンモデルがあり、荷物を運ぶための空間が重視されています。
ランドクルーザ・プラドは、より大きなボディと洗練されたデザイン。快適な室内空間があり、家族や友人と一緒に移動するための広々としたキャビンスペースが確保されています。
内装と快適性
ランドクルーザー70はシンプルで機能的な内装が特徴です。必要な装備は揃っていますが、豪華さや快適性はあまり重視されていません。オフロードに特化した設計です。
高品質な内装素材と先進的なテクノロジーが搭載されています。インフォテインメントシステムや快適装備が充実しており、より高級感のある乗り心地を提供します。
エンジンとパフォーマンス
ランドクルーザー70は、ディーゼルエンジンが搭載され、強力なトルクを発揮します。オフロード性能を重視した4WDシステムが備わっています。
ランドクルーザー・プラドは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの選択肢があり、よりスムーズな走行性能を提供します。オフロードだけでなく、オンロードでも快適に走行できるバランスが取れています。
納期予想

ランドクルーザー70は、人気車なので納期がかかることが予想されます。2024年9月時点で、ランドクルーザー70の納期は非常に長く、約3年に及ぶ可能性があります。この長期化の背景には、世界的な半導体不足や高い需要が影響しています。ディーラーごとに月あたりの割り当て台数が少なく、1店舗あたり多くて3台程度しか受け取れないため、特に人気の高い地域では納期がさらに遅れることもあると言われています。また、キャンセル車が出た場合には納期が早まる可能性もあるため、こまめに確認することが推奨されます。
中古車の状況

ランドクルーザー70の新車の納期が3年と言われているため、中古車の購入を検討する方もいるかもしれません。カーセンサーで中古車を調べたところ、2024年9月時点で状態のいいものでは、1000万円前後の販売価格となっています。これは定価の2倍程度の価格であり、かなりのプレミア価格と言えるでしょう。どうしても欲しい方は、この価格でも購入するしかありません。
まとめ
新型ランドクルーザー70は、伝統的な堅牢性とオフロード性能を維持しつつ、現代の技術と快適性を取り入れた進化形です。過酷な環境での走行を可能にする耐久性や4WDシステムに加え、最新の安全装備や快適機能が充実しており、オフロード愛好者や商業用途にも幅広く支持されています。ランドクルーザー70はプラドの後継車ということで、人気も高いようです。新車の納期は3年程度、中古車は2倍程度で販売されています。入手難の車と言えるでしょう。