ダイハツ・タフト vs スズキ・ハスラー燃費比較

6月10日に発売となった軽自動車SUVのダイハツ・タフト。
競合車であるスズキ・ハスラーとの販売競争が予想されています。

燃費があまり良くないと言われているSUVですが、軽自動車のSUVに燃費性能を求める人は多くいると予想。
この記事では、ダイハツ・タフトとスズキ・ハスラーの燃費を比較してみます。
駆動系
燃費性能を考える上で重要なのは、その車の駆動系です。
自動車の動力源はエンジンとモータです。
まず、ハスラーについてですが、発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)により、減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電するマイルドハイブリッドを搭載しています。

軽自動車のSUVながら、ハイブリッドカーとなっています。
一方のタフトですが、駆動系は普通のガソリンエンジンのみで、ハイブリッドシステムは搭載されていません。
タフトのエンジンは、マルチスパーク(複数回点火)によるEGR量拡大、噴射燃料の霧状化による燃料直入率向上、高タンブルストレートポートによる燃焼速度アップなどが図られています。
上記の内容だけ見ると、燃費性能はハスラーの圧勝に見えますが、実際はどうでしょうか。
燃費性能
スズキ・ハスラーとダイハツ・タフトの燃費を見ていきましょう。
ハスラーもタフトも、自然吸気とターボ、2WDと4WDがラインナップされています。


それぞれ燃費性能に違いがあります。
ハスラー(自然吸気)
種類:直3DOHC
型式:R06D型
ボア×ストローク:61.5mm×73.8mm
総排気量:657cc
圧縮比:12.0
最高出力:49ps/6500rpm
最大トルク:58Nm/5000rpm
WLTCモード燃費:25.0km/ℓ(FF)・23.4km/ℓ(4WD)
ハスラー(ターボ)
種類:直3DOHCターボ
型式:R06A型
ボア×ストローク:64.0mm×68.2mm
総排気量:658cc
圧縮比:9.1
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:98Nm/3000rpm
WLTCモード燃費:22.6km/ℓ(FF)・20.8km/ℓ(4WD)
タフト(自然吸気)
種類:直3DOHC
型式:KF型
ボア×ストローク:63.0mm×73.4mm
総排気量:658cc
圧縮比:11.5
最高出力:52ps/6900rpm
最大トルク:60Nm/3600rpm
WLTCモード燃費:20.5km/ℓ(FF)・19.7km/ℓ(4WD)
タフト(ターボ)
種類:直3DOHCターボ
型式:KF型
ボア×ストローク:63.0mm×73.4mm
総排気量:658cc
圧縮比:9.0
最高出力:64ps/6400rpm
最大トルク:100Nm/3600rpm
WLTCモード燃費:20.2km/ℓ(FF)・19.6km/ℓ(4WD)
上記のように、後発のタフトのほうが燃費性能が悪く、不利なようにも思えます。
ただ、燃費は車両の本体価格との兼ね合いになってくるはずです。
燃費が悪くても、本体価格がそれだけ安ければお買い得感はあります。
つぎに、ハスラーとタフトの価格について見ていきましょう。
価格比較
ハスラーの価格帯ですが、車両本体価格が128万円~179万円台となっています。
一方、タフトの価格帯ですが、車両本体価格が135万円~173万円台となっています。
一番安い下位モデルに関しては、ハスラーの装備が省略されているという関係もあるので、上位モデルで比較してみましょう。
ハスラー179万円に対して、タフト173万円と、その差はわずか6万円です。
わずか6万円となると、燃費だけで回収はできないかもしれません。
まとめ
この記事では、タフトとハスラーの燃費について比較検証してみました。
燃費のみを比較すると、ハイブリッドカーのハスラーのほうが有利ですが、価格はわずかながらタフトのほうが安いです。
また、4WDモデルを比較すると、差はわずかと言えなくもありません。
車選びは乗り心地や所有間などもあると思うので、燃費性能だけを見るのではなく、実際に乗って比較してみるのがよいでしょう。